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恋を逃避の手段にしてはいけない!

10代後半で知り合った彼氏と、同棲を始めてもう4年。
お互い、付き合い始めのときめきもとっくになくなり熟年カップルのような安心感。
その時私は20代後半にさしかかる頃。

このまま女として、何もなく過ごしていいのかな。まだまだいけるんじゃないかな。
そんな不安を抱えつつ、日々過ごしていた頃。
偶然帰り道が一緒になった年上の男性と、二人きりで飲みに行っちゃうことになったんです。

実は、前々からちょっと気にはなってた男性で、結婚して子供もいる人だったけど、個人的な連絡先を交換しているうちに、抑えられない気持ちが湧き上がってきた。

もう一度、胸を鷲掴みされるような、そんな恋がしたい。
友人も家族も、好きな人以外他に何もいらないと思えるくらい、真剣に誰かに恋したい。

もう安定して付き合ってる彼氏がいる状態でそんなことを思うのは、自分勝手なのは重々わかっているけど、もう一花咲かせてみたい。

確かに相手の人に好意は持っていたけど、どちらかというと誰かに夢中になりたい手段として、その既婚者の相手を選ぶのには純粋じゃない気がしたけど、10代の頃とは違い自分は大人になったんだからそれくらいスレた考えでもいいじゃないかと思ってしまった。

付き合い始めのドキドキを経験したいなら、今の同棲相手とは別れてその既婚者の人と始めればいいけれど、安定した生活を手放したくないという打算的な考えの中で始まった恋だった。

そして、その報いがきたのは割とすぐだった。

何回か、相手の人に電話かけたが、割と素っ気ない。
自分はお酒も飲めないし、仕事が終わったらすぐ家に直行する生活をしていたから、誰かと会うために飲みに行ったり夜遅くなることはできないと言い訳され、飲みにいくどころか二人きりで会うこともままらならない日々が続く。

それでもめげずに、電話かけた。
だって連絡先交換するとき、「いつでも暇なときに電話して」と行ったのだし、私に好意があることは間違いない。
そう思っていたのは、私の計算違いだった。

やるせない欲求を抱えたまま、日々を過ごしていたある日、既婚者の男性の方から突然電話がかかってきて、こう言われた。

「貴方は若いし可愛いし、俺みたいなおじさん相手にしなくてもいいじゃない。時々仕事先でも顔合わせることができるんだし、それくらいで満足してよ」

恥ずかしかった。
相手に迷惑がられていたとは少しも思ってなかった。
いつでも電話してなんて、相手にとって社交辞令だったのか。
私とわざわざ恋愛して、面倒くさいことになるのはごめんなのか。

そんなことも見抜けなかったなんて。

ただ恋がしたかった。
それだけだったのに。