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中学生の頃、ギターがきっかけで初恋の彼と急接近した思い出

中学生の頃、バスケットボール部に所属していた同学年の男の子に恋をしました。初恋でした。

彼は中学1年生の頃すでに身長が170センチを超えており、他の同学年の男の子達に比べてとても大人っぽく見えました。

その上、顔立ちは童顔なのに性格はクールというギャップも手伝って女子の間でも人気が高く、私のように彼に恋をしていた女の子は多かったと思います。

一方でその頃の私はと言えば、いつも気の合う女の子だけで固まって男子と話すことは滅多になく、クラスの中でもかなり地味な存在でした。

そんな私のたった1つの趣味だったのが、毎日欠かせずに行っていたギターの練習です。ギターは小学校の頃に親にねだって買って貰ったもので、中学生になる頃には作詞や作曲にも手を出すほど夢中になっていました。

しかしそのギターが、私と初恋の彼を急接近させようなどとは、この頃の私に走る由もありませんでした。それは、中学3年生の文化祭を間近に控えた9月の事です。

ホームルームが終わり、帰宅準備をしている私に「ギター弾けるの?」と突然彼が声をかけてきたのです。

彼は、来月の文化祭で仲の良い友達を集めてバンド演奏をする予定にも関わらず、みんな作曲が出来なくて困っていたところ、共通の女友達から私がギターを弾けるという話を聞いたので話かけてみた、と言いました。

私達はしばらく教室に残り、お互いの好きなバンドについて話し合い、楽曲のイメージについても語り合いました

。彼との会話は楽しく、「文化祭でみんなの度胆を抜きたい!」とあまりにキラキラした目をするので、ついに作曲の件を断り切れず、「ミリオンセラーになるくらいの曲を作るね」と大見得を切って引き受けてしまいました。

曲を作っている間、頭の中に浮かぶのはいつも彼の事でした。彼に渡すなら、中途半端なものは作れないという思いだけがその頃の私を突き動かしていました。

その甲斐あってか、私が作曲した曲達は彼らの手によって文化祭で演奏され、沢山のスタンディングオベーションを貰っていました。

文化祭が終わるとまた彼と話す機会も減り、結局最後まで告白もしないまま私は中学を卒業しましたが、今もギターに触れるたび彼の事を思い出します。